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フィラリア症予防薬

犬フィラリア症とは?その原因や症状、治療法、予防法について

2018年4月18日 

犬フィラリア症はときには愛犬の命をも奪う恐ろしい病気です。

一昔前は効果的な予防薬がありませんでしたが、今では多くの種類の予防薬があります。

犬フィラリア症に対して正しい知識を身につけしっかり予防することで愛犬を病気から守りましょう。

ここでは、フィラリアの原因や症状、治療法、予防法などについて詳しく解説します。

目次

犬フィラリア症とは

犬フィラリア症(別名:犬糸状虫症)とは、蚊の媒介によって犬フィラリア(犬糸状虫)が犬の心臓や肺動脈に寄生し様々な症状を引き起こす病気です。

寄生虫である犬フィラリアは乳白色の細長い形をしており成長すると体長30cm以上にもなります。

この寄生虫は犬を宿主とすることが多いのですが、まれに猫に寄生することもあります。

猫に寄生した場合、猫の体内では犬フィラリアはあまり増えることができないためそれほど重症化することがありません。

ただし、仮に重症化した場合は治療法が確立されていないため治療することが難しくなります。

犬の場合も猫の場合も予防が最も重要ということになります。

犬フィラリア症の原因

犬フィラリア症は蚊を媒介して感染します。

犬フィラリアの成虫は感染した犬の体内でミクロフィラリアという幼虫を産みます。

このミクロフィラリアは犬の体内では成長できないため一旦蚊の体内に入る必要があります。

そのためフィラリアに感染した犬の血を蚊が吸うときにミクロフィラリアも一緒に蚊の体内に入ります。

蚊の体内でミクロフィラリアは感染幼虫に成長します。

この感染幼虫は成虫となってミクロフィラリアを産むため蚊が犬の血を吸うときに今度は犬の体内に侵入します。

犬の体内に侵入した感染幼虫は6か月程度かけて成虫となり心臓や肺動脈に移動してそこでミクロフィラリアを産みます。

このようなサイクルで犬フィラリアは周りの犬にどんどん感染していくことになります。

逆に言うと周りに犬フィラリアに感染している犬が全くいない場合は犬フィラリアに感染することはありません。

犬フィラリア症の症状

感染幼虫が体内に侵入し犬フィラリア症に感染してもすぐには症状が出ないことがほとんどです。

しかし、感染した状態で放置していると成虫となった犬フィラリアが心臓や肺動脈の壁を少しずつ傷つけていきます。

その結果、血液の循環が滞りがちになり軽い咳をするようになり食欲も落ち元気もなくなってきます。

さらにひどくなると腹水が溜まったり、咳に血が混ざったりします。

また、まれに不整脈や呼吸困難などの重い症状が急に出る場合があり、最悪の場合はそのまま数日の内に死に至るケースもあります。

犬フィラリア症の検査について

犬フィラリア症は初期症状がわかりにくい病気なので毎年予防薬を投与する前に動物病院で検査してもらいましょう。

検査方法としては、成虫の抗原の有無を調べる検査と血液中のミクロフィラリアの有無を調べる検査があります。

成虫の抗原の有無は専用の検査キットを使用して数分で結果がわかるものです。

また、ミクロフィラリアの有無は末梢血管の血液を顕微鏡で調べるものです。

どちらか一方又は両方の検査を行い犬フィラリア症の診断を行います。

もし感染と診断された場合は心電図やレントゲン、超音波検査などでさらに詳しい感染状態を調べていきます。

検査費用は動物病院によって違いますが、およそ1,000~3,000円程度で調べてもらえます。

病院によっては予防薬を購入するという条件付きで無料で検査してもらえるところもあるようです。

犬フィラリア症の治療について

診断の結果犬フィラリア症に感染してしまった場合は次のような治療法があります。

1.外科手術による成虫の摘出

頸動脈から手術道具を挿入して肺動脈にいる成虫を摘出する治療法です。大量に寄生されていて緊急に成虫を摘出する必要がある場合に行われる治療法です。但し、手術自体が難しくまた麻酔のリスクを伴いますので若くて体力のある犬にしか行うことができません。

2.薬による成虫の駆除

犬フィラリアの成虫を駆除する薬を投与する治療法です。薬の投与後に大量の成虫の死骸が心臓や肺動脈に詰まってしまうことがあるので投与は慎重に行われる必要があります。

3.予防薬の投与

犬フィラリア症の予防薬を通常とは違う頻度で投与していく治療法です。寄生している成虫の数が少なく、かつ症状が軽い場合に行なわれます。この方法は成虫の駆除はせずに体内の幼虫を駆除していきます。成虫については寿命(5~6年)で自然に減っていくのを待つということなります。

上記のどの治療法を取るにしても犬の体への負担は大きなものとなります。

また、治療がうまくいったとしても長年犬フィラリアによって与えられた血管や臓器への障害が残ることがあります。

そうならないためにも予防薬の正しい投与が非常に重要となってきます。

犬フィラリア症の予防について

犬フィラリア症の最も確実な予防法は毎年定期的に予防薬を投与することです。

予防薬には様々なタイプがあり、錠剤やチュアブルタイプのような経口薬、スポットオンタイプのような塗布薬のほか、1年間効果が持続する注射薬があります。

どのタイプを選ぶかは愛犬の好みや投薬のしやすさ、また薬の値段などで決めるといいでしょう。

注意すべきはこれらの予防薬は犬フィラリア症の予防をするための薬であって犬フィラリアの幼虫の体内への侵入を防ぐことはできないということです。

毎月定期的に投与することで体内に侵入した犬フィラリアの幼虫を駆除し、結果として犬フィラリア症の感染を予防することができるのです。

また、毎年初めの投与前には必ず動物病院で犬フィラリア症の検査をすることを忘れないようにしましょう。

もし感染している状態で予防薬を投与した場合、体内の幼虫が大量に駆除されてその死骸が心臓や肺動脈に詰まってしまうかもしれません。

犬フィラリア症予防薬の投与時期とその期間

一般的な予防薬の場合は、毎月1回定められた方法で投薬します。

例外的に1年間有効な注射の場合は年に1回動物病院で投薬してもらいます。

投与する時期ですが、【蚊が発生してから1か月後】から始まり【蚊がいなくなってから1か月後】まで与えます。

特に重要なのが【蚊がいなくなってから1か月後】にきちんと投与することです。

先に説明したように予防薬は犬フィラリア幼虫の侵入を防ぐことはできず、体内に侵入した幼虫を駆除するだけです。

蚊がいなくなったからといって投薬をせずにいると体内に侵入していた感染幼虫が成虫となり犬フィラリア症に感染してしまいます。

蚊を全く見かけなくなってから1か月後に投薬は必ずするようにしましょう。

具体的な投与期間としては東京や大阪などの平均的な気候の地域では5月から12月まで投薬することとされています。

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